司馬文学からロックを学ぶ -「司馬遼太郎」で学ぶ日本史-

                                                          

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司馬文学はロックだ。

従来の慣習へのアンチテーゼを示す行為=「ロック」

それとは対極にありそうなイメージが司馬遼太郎の作品だ。

しかし、司馬文学は組織のはみ出し者が、慣習を打ち破り、新たな社会を作る過程を描いた作品が多い。

この本は、司馬遼太郎が自身の作品で訴えたかった意味を、分かりやすく解説してくれる。

 

 

俺らリーマンは黒船に驚いた幕府を笑えない

さて、会社組織の中で働く私達は、尊皇攘夷で列強と戦った長州藩や、近代戦力を保有する薩長と戦いながら幕藩体制を維持しようとした佐幕派を笑えるだろうか。

社会人経験が長いほど、仕事の手法や従来の慣習を信じ込んではいないだろうか。

インターネットの進化は情報取得の方法を進化させ、クラウドはインフラへの投資ハードルを下げた。

AIの進化は単純作業のみならず、知的労働と言われた職種から仕事を奪うだろう。

 

組織体制や時間の使い方といった戦略が、この流れに追いついていない企業が殆どであろう。

ゴールに対しての最短距離での手法を考えだすには、組織や慣習を疑うことがスタートである。

司馬文学は、その為のアクションが従来のルールから外れていたとしても、恥ずかしいことではないと思わせてくれる最高のエンタメである。